ソニー製ボードマイコンSpresenseによる「みちびき」災害危機通報信号の受信

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測位衛星「みちびき」は、災害時に緊急情報を伝達する災害危機通報信号を放送しています。この信号は、緊急時にサブメータ級測位補強サービス信号(L1S信号)のひとつとして送信されます。

ソニー製ボードマイコンSpresenseは、このL1S信号を受信できるので、発売当初から購入して、注目していました。発売以来、とても活発に機能改良が進められ、発売当初はできなかったArduino IDEからのDeep Sleepやマルチコアの利用ができるようになりました。いつも新しいファームウェアの発表を楽しみにしていました。そして、2019年10月4日に公表された新ファームウェアv1.4.1のリリースノートには「QZSSの災危情報センテンスを取得するAPI getDCReport() を追加しました」との記述があり、直ちにファームウェアをアップデートしました。

SpresenseのArduino IDE向けチュートリアルに追加された「2.6. QZSS 災危通報を出力する」にあるサンプルコードを実行しました。シリアルモニターを開いても静かでしたので、NMEA_SetMask(0x4000); NMEA_SetMask(0x4001); に変更して、測位メッセージであるGGAメッセージも表示させるようにして、少し賑やかにしてみました。しばらくすると、災害危機通報信号メッセージを表す先頭文字QZQSMが現れました。

いつかは災害危機通報の仕様書をもとにデコーダを書かなくてはと思っていましたが、すでにSpresense用に実装までされて公開されているプログラムを利用してみました。

spresenseによる災害危機通報信号受信

すばらしいですね。私も頑張らねばと思いました。


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