みちびき災害・危機管理通報試験配信の南海トラフ地震テキスト情報
準天頂衛星みちびきは、L1Sチャネルにて「災害・危機管理通報」(DCR: disaster and crisis management report)を配信しています。
その仕様書第10版のアップデートにて「南海トラフ地震」の伝送フォーマットにInformation Serial Codeが追加されました。また、DCR試験配信は、今まで月1回、行われてきましたが、2022年3月には、10日と28日の2回、行われます。
南海トラフ地震に関すテキスト情報は、1メッセージ単位に6文字ずつ伝送され、複数メッセージ連結により最大378文字まで伝送できることになっています。DCRは、最短で4秒に1メッセージ伝送し、その途中に、別のDCRメッセージが挿入されることもあります。また、南海トラフ地震のテキスト情報は、順不同で伝送されるために、逐次的な情報提示ができなく、受信側でのメッセージ並べ替えが必要です。結局、最大の378文字のテキスト情報が伝送されると、その情報復号には、少なくとも4分12秒かかることになります。今までの試験配信では、文字数がとても多く、テキスト途中で途切れていました。DCR移動受信機は、メッセージ欠落があると、それを伏字にするか、それを待ち続けるかの、いずれかの処理が求められます。
今回のDCR試験配信における、南海トラフ地震のテキスト情報は、シンプルで、わかりやすくなりました。
南海トラフ沿いのプレート境界で通常とは異なるゆっくりすべりが発生していることが推定されます。この通常とは異なるゆっくりすべりの発生により、南海トラフ地震の想定震源域では、大規模地震の発生可能性が平常時に比べて相対的に高まっていると考えられます。今後の政府や自治体などからの呼びかけ等に応じた防災対応をとってください。
このテキスト情報は158文字からなりますので、受信機は最短1分48秒でこのテキストを提示できます。このことは、公式情報に書かれていませんが、大きな改善だと思います。Information Serial Codeによるサマリーが追加されたのも素晴らしいです。
今月も試験配信を楽しみにしています。
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