スターリンクのイーサネットアダプタ

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スターリンク用のイーサネットアダプタが届きましたので、私のスターリンク端末に接続してみました。

Starlink Dish(アンテナ部)とWi-Fiアクセスポイントを接続するケーブルを一旦、取り外して、この間にイーサネットアダプタを接続します。

Starlink Ethernet adapter

このイーサネットアダプタの端子は、パソコンなどと同様のMDI(medium dependent interface)形式になっています。これを他のネットワーク機器に接続するためにはハブ、または、クロスケーブルが必要です。

Starlink Ethernet adapter

スターリンク端末とパソコンを接続すると、DHCP(dynamic host configuration protocol)により、パソコンにIPアドレスが自動的に割り当てられます。機器から割り当てられたIPアドレスは、Wi-Fi接続時のものと同一レンジ192.168.1.0/24のものでした。外部から見えるIPv4アドレスは、いつも同じものになるようです。この写真に表示されたIPv6アドレスは、外部との接続のできないリンクローカルアドレスです。スターリンクがインターネット接続されると、前回と同じ起動のたびに異なる2406:2d40:xxxx:xxxx::/64のアドレスが割り当てられます。

現在のところは、バイパスモードをオンにする以外の方法で、スターリンク端末のIPアドレスを静的に設定できないようです。バイパスモードをオンにすると、Wi-Fi機能がオフになるので、スマートフォンからスターリンク端末が設定できなくなります。可搬性を考えると、バイパスモードは使いたくないのです。

既存のネットワークにDHCPサーバがあると、スターリンク端末のDHCPサーバとこのサーバとで、互いにIPアドレス割り当てが干渉します。既存のインターネット接続と、スターリンクでのインターネット接続を自由に切り替えるためには、ルータ設置が必要になります。しかしながら、スターリンクの楽しさに比べたら、これは小さな問題といえます。

はじめに、私の研究室前に、このスターリンクのアンテナ部を置いてみました。広島市立大学は傾斜地にあります。私の研究室は4階にあるのですが、研究室前には、通路と駐車場があります。ここは、まわりが建物に囲まれていて、天空の視界が限られています。

Starlink network connection with limited sky visibility

スマートフォンアプリに表示されたネットワーク統計によると、ほとんどの時間で衛星との接続が遮られているようでした。

Starlink network connection with limited sky visibility

このアンテナケーブル長は約23メートルありますので、アンテナ位置を動かしてみましたが、私の研究室周辺では安定したインターネット接続を望めないようです。

Starlink network connection with limited sky visibility

既存のネットワークとの共存方法と、可搬性と安定性を両立するより良いアンテナ設置方法を考えてみます。


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