開放地でのスターリンク接続

category: radio
tags: starlink

はじめに

スターリンクは、高度550キロメートルの複数人工衛星により、インターネット接続を提供するサービスです。

天空見通しが良くない場所にてスターリンクを利用してきましたが、頻繁にインターネット接続が途切れました。そこで、天空の見通しのある大学の野球場にてスターリンク接続を試してみました。

Starlink connection in a open environment

機器セットアップ

スターリンクにイーサネットアダプタを接続し、無線LANをオフにしました。パソコンとのイーサネット接続には、クロスケーブルが必要です。AC100ボルトを出力できるモバイルバッテリ(Anker PowerHouse 100, 100 W, 97 Wh)にて、スターリンクに電源を供給しました。

Starlink connection in a open environment

屋外では、パソコン画面がほとんど見えません(スマートフォンが普通に屋外で利用できるのは、実はすごいことなのです)。そこで、USB-C Alternate Mode接続できるVRゴーグルnreaal airを外部モニタとして利用しました。周囲の景色に、パソコン画面がオーバーレイ表示されています。

Starlink connection in a open environment

パソコン画面を見ながら安全に歩き回ることができ、また、パソコン画面の小さい文字も読めて便利です。このゴーグルを調整すると、メガネの上からでも利用できます。この格好では、誰からも声をかけられることがなく、効率的に実験できました。

インターネット接続

パソコンのブラウザで、dishy.starlink.com(192.168.100.1)を開くと、スターリンク端末の制御画面にアクセスできます。

日本全土は、スターリンクのサービスエリア内ですが、私がこの制御画面にアクセスするときにはいつもOUTSIDE SERVICE ADDRESSの警告が表示されます。私の契約しているRVプランでは、接続優先度が低いために、サービスエリアに関係なくこの警告が出るようです。 Starlink connection in a open environment

また、ソフトウェアアップデートが来ていました。特にアップデート内容は書かれていなかったのですが、このアップデートを適用した後には、端末の融雪ヒータがオンのままになってしまいました。猫の集まるスターリンク端末も楽しいかもしれませんが、これはソフトウェアのバグのようですので、後で融雪機能を強制オフにしておきます。

Starlink connection in a open environment

アンテナは、ほぼ真北の高仰角に自動設定されました。スマートフォンアプリを使って、大まかに確認しました。

Starlink connection in a open environment

Starlink connection in a open environment

インターネット接続について、YouTubeやTwitterなどの動画視聴は問題ないのですが、時々、インターネット接続が途切れます。ビデオ会議にはあまり向いていないかもしれません。

インターネット側から見えるIPv4アドレスは、いつもと同じアドレスでした。一方、IPv6アドレスは、前回とは異なるものが割り当てられました。外部から見えるIPアドレスは、スターリンク地上局にて割り当てられているようです。

モバイルバッテリでこのスターリンク端末を1時間近く利用できました。定量的なデータを収集できてなかったのですが、とても寒かったので、ここまでで撤収しました。長時間、インターネット接続すると、接続が安定するようですので、また、試してみようと思います。

まとめ

モバイルバッテリでスターリンク端末を利用してみました。1時間程度の利用では、開放地でも、インターネット接続が途切れることがありました。商用電源のある天空の見通しの良い場所で、スターリンクを試してみたいです。


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