Yamaha HEARTalk UU-002の体験

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ヤマハ株式会社のHEARTalkは、音声を認識することなく、その声の強弱、長短、高低、間、そして抑揚から、発話者の気分を実時間で判断する技術です。今回はこのHEARTalkを実装し、音声で相槌をうつ機能を持つ実験基板UU-002を試してみました。実は、このUU-002を2年以上前に購入しました。この技術が大好きという学生がいたので、掲載することにしました。

Yamaha HEARTalk UU-002

写真の左側にあるのがUU-002で、右側にあるのがスピーカです。UU-002の緑色LEDのすぐ左にある金色のパーツがマイクです。「ねえ」「どうしよう…」「大変!」などと話しかけると、女性の声で「はい」「え?」という相槌がスピーカから聞こえます。マイクから入力された音声から判断した感情の情報は、この基板の端子から出力されていますので、Raspberry PiやArduinoなどのマイコンと接続すれば、さらに高度な処理ができます。音声ファイルを別のものにすることも可能です。

先日の2019年2月2日に広島駅南口地下広場で電子工作イベント「ニコニコ技術部(NT)広島2019」がありました。そのなかで、広島国際大学の石原恵子先生と石原茂和先生がこのUU-002を介護に応用した機器の展示をされていました。見習わなくてはいけいないと思いました。

私は、音声分析による切迫感の定量化から緊急情報を抽出する実験のために、このUU-002を評価するつもりでいましたが、ついそのものを楽しんでいました。興味深い技術です。