bynav C1-FS新ファームウェア7.69
はじめに
中国bynav社のGNSS(global navigation satellite system)受信機 C1-FS の新ファームウェアバージョン7.69が公開されていましたので、私のC1-FS受信機に適用しました。更新前のバージョンは7.57です。
ファームウェアダウンロード
ファームウェアや資料はbynav社のサポートページからダウンロードできます。ダウンロードの際には、メールアドレスの入力が求められます。今まで、ここに入力したアドレス宛に電子メールが届いたことはありませんでした。
今回、ダウンロードしたファームウェアは、C1_7.69_FIRMWARE
と書かれたリンク先のもので(C1_7.69_FIRMWARE_EN.rar
)、日付は2022-05-30、形式はRAR、容量は4.68MBです。テキスト形式のリリースノートの内容は次のとおりであり、特に更新内容は書かれていませんでした。
C1 Release Note
Version:7.69
FPGA 19060377
ARM 22050583
PB 21111878
ARTK 22031505
KENERL 22032438
WEBSVR 20101504
WEB 21052915
BOOTROM 22031122
Use command LOG VERSION to check the version
$BDVER,V7.69_B3F105_T,19060377,22050583,21111878,22031505,22032438,20101504,21052915,22031122*7A
また、サポートソフトウェアBY_Connectも更新されていましたので(日付2022-08-17)、こちらもダウンロードしました。
サポートソフトウェアを用いたファームウェア更新
C1-FS受信機ファームウェアアップグレードは、Windows PCにて行います。接続方法は、受信機のシリアルポートと、イーサネットから選べます。私は、すでに受信機にIPアドレスを設定していますので、イーサネット接続を選びました。
パソコンでBY_Connectを起動して、歯車アイコンをクリックすると、接続方法選択ウィンドウが現れます。
ここで、Add Row
ボタンを押して、TypeにTCP Clientを、Input_1にホスト名やIPアドレスを、Input_2にポート番号を入力して保存します。そして、Done欄のOpenをクリックすると、C1-FS受信機に接続できました。
次に、Tool
メニューのFirmware Upgrade
を選び、File PathのSelectボタンをクリックして、ファームウェアファイルfirmware_C1_7.69_20220505_B3F105_release.dat
を選択しました。ミリ秒単位のファームウェア送信の遅延量を選択できますが、ネットワーク経由なので規定値の1 msのままにしました。
そして、最後にUpdateボタンを押しました。ファームウェア更新に失敗すると、ただの箱になるので、ファームウェア更新の際はいつも緊張します。
更新ウィンドウの下部(黄色背景)が、Transmit data
、Unzip data...
、Burn data...
、Upgrade success, please reboot
の順に変化して、ファームウェア更新に成功しました。
BY_ConnectのToolの中のBoard Configを開くと、受信機状態を見ることができます。
インターフェースプロトコルやコマンドに関するドキュメントは、以前のファームウェアから更新されていないので、バグフィックスが中心のようです。
ウェブインターフェース
以前に、C1-FS受信機のウェブインターフェースを確認したときには、あまり情報量が多くなかったと感じました。今回、確認してみたら、メニュー画面が動作しました。ユーザ名とパスワードは、以前のとおりです。
さらに確認したところ、Macintoshのブラウザでは動作せず(SafariとFirefoxで確認)、Windowsのブラウザでは動作しました(EdgeとFirefoxで確認)。今度、Linuxでも確認してみます。動作が、ブラウザの種類にではなく、OSに依存するのは、不思議な気がします。