映像情報メディア学会冬季大会での研究成果発表

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映像情報メディア学会では、9月に全国大会を、12月に冬季大会を、それぞれ開催しています。今回の冬季大会は東京都調布市にある電気通信大学(電通大)で開催されました。

電気通信大学正門

来年の全国大会は、東京オリンピックの時期と重なるために、休会となることがアナウンスされています。このことも重なり盛況でした。技術賞受賞者の動態展示もありました。

映像情報メディア学会冬季大会2019

私の発表論文の表題は「ISDB-T緊急警報放送信号の一定時間受信に基づく検出方法選択」です。日本の地上ディタルテレビ放送には緊急時に、放送局から放送される特別な信号により、受信機の電源をオンにしてニュースチャネルに切り替える機能があります。この信号をより確かに、より低消費電力に受信する方法を発表しました。この私の発表中の写真は、日本工業大学の平栗先生にいただきました。

映像情報メディア学会冬季大会2019

昼休みに大学内にある博物館(電通大コミュニケーションミュージアム)に行きました。学会会場のすぐそばでした。

電通大コミュニケーションミュージアム

入ってすぐに海事衛星通信設備や、船舶事故の際に自動的に遭難信号を出すEPIRB(イーバブ)の実物があり、すごさを感じました。

海事衛星通信設備

展示物は期待を大幅に超える素晴らしさです。通信とコンピュータの歴史であふれています。博物館の中は写真撮影禁止でしたので、しっかりとみてきました。通信関係では大電力真空管、かつての放送設備や船舶局設備、ガンダイオードや江崎ダイオードなどの部品もあり、コンピュータ関係ではバブルメモリや昔のEEPROM、Apple Mac PlusやApple II、NEC PC-8001やTK-80、Commodore PET2001、それから現在も動作するリレー計算機があり、2の平方根の1.4142…を計算するところをみました。リアルタイムで考えているという感じがします。昔のアマチュア無線機も数多く展示されていて、40年前にアマチュア無線をしていた私には懐かしい機器が並んでいました。学芸員さんもまた通信とコンピュータが大好きなかたで、とても楽しい時を過ごしました。

学内をあるいていると、普通の景色の中にレーダやパラボラアンテナがあります。電通大、すごいです。

学内の景色に溶け込んでいるレーダとパラボラアンテナ