測位航法学会全国大会2023(東京海洋大学)
測位航法学会では、毎年、全国大会とGPS/GNSSシンポジウムを開催しています。今年は、久しぶりに対面で全国大会が開催されました。会場は東京海洋大学越中島キャンパスで、期間は5月17日から19日までです。この全国大会は、会員のみが参加できるイベントです。
コロナウィルス蔓延前の全国大会では、東京海洋大学のキャンパス内を散歩したり、明治丸記念館を見学してきました。
この久々の全国大会では、ややスケジュールが立て込んでいましたが、それでも多くの研究者といっぱいお話しすることができました。
5月17日には、電子航法研究所の坂井丈泰先生による「GNSSの基礎」のセミナーと、中部大学の海老沼拓史先生による「ソフトウェア無線機を利用したGNSS信号シミュレータの実装」のセミナーに参加しました。衛星測位技術を俯瞰的に学ぶことができました。また、gps-sdr-simの著者から直接、コードの説明を聞くことができ、とても有意義でした。
また、5月18日は、千葉工業大学の鈴木太郎先生による「GNSS信号処理の概要とソフトウェアGNSS受信機での実装の紹介」のセミナーと、東京海洋大学の久保信明先生による「RTKLIBの利用例の紹介と高精度測位チャレンジについて」のセミナーに参加しました。測位衛星の電波をソフトウェア無線機で受信した後の信号処理方法に関する理解が深まりました。なお、当日に配布された電子ファイルに関するご説明はほとんどありませんでしたが、そこにはすごいお宝が詰まっていました。また、RTKLIBを衛星測位の教育や研究に活用する方法が紹介されて、早速、実践してみようと思いました。
最終日の5月19日は研究発表会がありました。私も「Pocket SDRによるMADOCA-PPPとHASの同時受信」のタイトルで研究発表をしました。多くの優れた研究発表を聴講して、私も頑張らねばと思いました。
東京海洋大学は都会の真ん中にあり、夜には久しぶりの東京の食事を楽しみました。
この5月19日は、広島G7サミット開催中でした。広島空港と広島市街との交通が遮断されていましたので、今回は飛行機でなく新幹線で移動しました。広島駅から自宅までの移動も特に問題はなく、よかったです。