電子情報通信学会 通信方式研究会10月研究会(霧島)での研究発表
通信方式研究会(通称CS研)では7月に離島シリーズ、11月に温泉シリーズと称して、魅力的な研究会を開催しています。11月の研究会での研究成果発表会と併催で、情報伝送と信号処理ワークショップとの併催で、情報通信技術の各分野の専門家による技術動向紹介とからなります。
今回の11月研究会(10月末の開催なので10月研究会)は、10月30日から11月1日の3日間の日程で、開催場所は鹿児島県霧島市の霧島温泉でした。広島を朝7時に出発して、鹿児島中央まで新幹線に乗り、鹿児島中央から特急きりしま8号で霧島神宮まで行きました。飛行機ではない787の文字が輝いています。
この電車は人気が高いらしく、車内装備もスペシャルな感じでした。
霧島神宮駅からバスに乗り、霧島神宮を経由して、硫黄谷で下車しました。会場は霧島ホテルです。坂本龍馬が日本最初の新婚旅行として訪れた場所と言われています。
研究会では、学部4年生の岩本さんが「仰角マスク角度によるGNSS単独測位とMADOCA測位の距離差依存性」のタイトルで、衛星測位の研究成果を発表しました。私も「準天頂衛星みちびきから放送される災害・危機通報の間欠受信方法の検討」と題した無線による緊急情報伝達に関する発表を行いました。
学会発表のあとは、天然大浴場温泉に入り、100年杉庭園をみて、鹿児島の食事を楽しみました。近隣一帯が温泉地であり、至る所でガスが出ています。
学会最終日のテクニカルツアーでは、桜島を通り、京都大学防災研究所付属桜島火山観測所を訪問しました。私たちが訪れた時は火山活動が活発で、住民にとっては嬉しくないとのことでした。
桜島火山観測所では、昔ながらの墨でのペンレコーダが今でも現役で活躍している一方、電波を用いたテレメータ、測位衛星を用いた精密観測装置、非常用電源設備の最新鋭機器を備えていました。職員の方にこれらの機器をご紹介いただきました。奥にはテレメータ用の多くの無線局免許状があり、また、屋上には古野電機製のXバンド気象レーダがあり、電波無線マニアである私はとても楽しみました。
その後、フェリーにて鹿児島港に行きました。フェリーは住民にとって普通の交通手段で、自動車やバスも普通に乗せることができます。鹿児島港から市電と新幹線を乗り継いで広島に戻ってきました。