卒業研究

学部3年生の皆さんへ: 私と一緒に研究しませんか?

カーナビゲーションやスマートフォンはGPS衛星の電波を受信して現在位置を表示しています。スマートフォン、無線LAN、ディジタルテレビなど、無線機器は身近にあります。卒業研究では、移動無線通信や電波応用の研究を行います。学生と共にこれらの分野を発展させる一方、教員自身もまた手本となる研究を行う所存です。

研究過程では、小さなことでも自らの力で課題解決手段を考案して、それらを自らの言葉で説明することを重視します。そして、自由闊達な討論と研究推進をとおして研究室を巣立ち、いつか自らが志した分野での立派な指導者になってもらうことが私の望みです。

これまで勉強してきたことをもとに、私たちと新しい未来を切り拓きましょう。私はこれまでの技術を教えます。皆さんは、これからのオリジナル技術を創出し、私を教育して卒業してもらうことを望んでいます。

radio propagation experiment

卒業研究テーマ例

みなさんの興味、大学院進学希望、将来の職業への希望などにより、お勧めする研究テーマは変わりますが、学生の皆さんにとって最もためになるテーマを考えます。例えば、次のような研究テーマがあります。

  1. 移動無線通信:小さなデータの遠方までの無線伝送方法、大きなデータの短時間無線伝送方法、ソフトウェア無線による電波センサ、一般的ではない無線通信方法の探求
  2. 電波応用:レーダによる遠方物体の存在検出や位置測定方法、測位衛星電波受信による精密位置測定方法
  3. 通信品質:音声分析による切迫感の数値化方法、雑音による不快感の軽減方法、通信品質の数値化方法、心地よい音響のためのディジタル信号処理方法

television radiowave sensing

いままでの卒業研究テーマは次の通りです。

LPWA spectrum analysis

これまでに来てくれた学生のレベルはとても高く、多くの成果を挙げてくれました。学部生でありながら、学会の全国大会や研究会に発表する学生も多く、中には研究成果を国際学会に発表したり、論文誌に研究成果が掲載された学生もいます。

user experience in radio communications

無線は面白い

私は、大学時代の卒業研究のテーマとして「1 GHz帯マイクロストリップアンテナ」、修士の研究テーマとして「レーダクラッタの特性に関する研究」、その後10年を経て博士の研究テーマ「マイクロ波帯移動通信における電波伝搬推定法の研究」を行なってきました。その後も20年以上にわたり無線に関する研究・開発に携わってきましたが、未だに全く飽きません。

移動無線通信や電波応用の研究には横断的な知識が求められ、一人ひとりにその個性や独創性を発揮する機会があります。シミュレーションが得意な人、理論的考察が得意な人、体を動かすのが好きな人、それぞれに活躍できる道が開かれています。さらに、通信に対する深い興味や、数学や物理の知識があると、新分野を開拓するのに有利です。

移動無線通信や電波応用の研究に最も必要なものは「探求心」であり、あとは少々の基礎学力です。広島市立大学の授業はコンピュータのハードウェアやソフトウェアに関するものが中心で、通信に関わる授業はごく少数です。しかし、私が担当している授業の中で出た質問などから、私は皆さんに充分な素質があると考えます。

私自身も皆さんと一緒に新しい技術を楽しみたいので、挑戦心に満ちた学生の応募をお待ちしています。

mimo experiment

作成日: 27th September 2018